日本フルックス株式会社

私はもともとインキ業界の会社で技術職に就いていました。加えてパソコンのソフトづくりも行なっていたんです。当時から日本フルックスの古川社長には取引先としてお世話になっていました。以来、約40年のお付き合いになります。私がその会社を退職したくなり、古川社長に相談したところ、「だったらうちの会社に来るかい？」と声をかけていただきました。仕事の内容に加え、会社組織としての将来性にも魅力を感じていましたので、「ぜひ働かさせてください」とスムーズに入社が決まったんです。

日本フルックスは、全国だけでなく世界各国の大企業を取引先とする会社ですが、規模そのものは決して大きくありません。前職もそうでしたが、私は大きな会社に入るのが嫌でした。理由は、歯車の一つとして専門分野に特化した業務になってしまうリスクが高いから。その点、大規模ではなく、それでいて少数精鋭で世界を相手にするこの会社なら、一つのプロジェクトで最初から最後まで自分が関われる。また、社長の性格上、社員の自発性とアイデア次第でやりたいようにやらせてくれます。実際、入社してから、「仕事で役に立つのでこういう勉強をさせてください」とお願いすると、講師を呼んだり、セミナーに参加するなどして、勉強することを快くバックアップしてくれました。ですから日本フルックスに入社してから私が覚えたことは、とても多いです。

求められるのはオーダーメイドの仕事です。つまりは、この世にないものの話をするので、そこをどう伝えるかが大変と言えば大変ですね。私のこれまで経験したきたことを踏まえ、「あの機械のこの部分が使えます」、「組み合わせでこうしたら実現できるでしょう」と、できるだけわかりやすく伝えます。逆に商談の内容を社内に持ち帰ってからは、お客様の装置を置く場所の状況などわかりにくい部分を、細かく説明。少しでも設計がスムーズにできるよう心がけています。

お客様から「助かりました」や「この機械をつくってもらったおかげで社員の残業が減りました」などと言ってもらえることが本当に嬉しいです。それまでの疲れや苦労も吹き飛びます。お客様の会社の経営状態にも反映されるでしょうし、そこで働いている方々の負担も減る。様々な面でお役立ちを果たせていることを実感するのが嬉しいですし、大きなやりがいにもなっています。